赤ちゃんが虫歯にならないようにするために その1

≪赤ちゃんの歯がつくられる時期≫

赤ちゃんの歯(乳歯)の歯の芽(歯胚)ができ始めるのは、妊娠6週頃です。
お母さんが妊娠に気づいた頃には、すでに乳歯の芽はでき始めているのです。
10週頃には、乳歯全部20本の芽が発生して、妊娠中に成長し続けて、お産の後、歯が萌える時期に備えます。
永久歯の芽は、妊娠3ヶ月ぐらいから発生します。

≪母乳育児と虫歯の関係≫

以前は母乳に含まれる等分も虫歯の原因になるといわれていて、1歳を過ぎてからの寝かしつけの授乳や、夜中の授乳は虫歯の原因になるからやめるようにとされていた時期がありましたが、最近になって母乳に含まれる糖分は虫歯の直接の原因にはならないということが分かってきました。
でも、離乳食を開始してからの時期は、母乳以外のいろいろな糖分を、いろいろな食べ物、飲み物から摂取するように変化していきます。
その摂取量が多かったり、だらだら授乳の習慣からだらだら食べ、だらだら飲みになりがちになってしまったり、また、歯磨きなどのケアがおろそかな場合は、充分虫歯になることもありうるので、赤ちゃんがいろいろな食品が食べられるようになってきた時期からは、歯のケアについても慎重に考えていきましょう。

≪乳児期のお口の中の状態≫

出生時の赤ちゃんのお口の中には歯がありません。
また、上顎の中央部が丸く凹んでいて、舌で乳首をこの凹み部分まで引き込んでお乳を吸います。
効率よくお乳を吸うために最適な形をしています。
哺乳時に顎を動かすことで、生後半年間の下顎の成長は著しく、出生時には上顎に比べるとかなり小さく後ろ側に引いた感じだった下顎は、乳歯が生え始める頃までには、上下の歯ぐきがちょうど重なるような位置関係になってきます。
赤ちゃんのよだれの量は個人差がありますが、生後半年頃になると増えてきます。
乳歯の生え始め、離乳食の開始、指しゃぶりやおもちゃを口の中に入れて遊ぶなど、口へのいろいろな刺激が増えて唾液の分泌が盛んになるからです。 (その2につづく)
タグ:お産

赤ちゃんが虫歯にならないようにするために その2

≪赤ちゃんのお口、歯のお手入れ方法≫

◎乳歯が生えるまで(出生から生後6ヶ月頃まで)

赤ちゃんは自分の指や手、衣類やタオルなどを口に持ってきてなめたりしゃぶったりして、口への感覚刺激を楽しみ遊びます。
お産の後、歯が生える時期が近づいたら、唇や頬の内側をきれいに洗った指でやさしく触ってあげましょう。
この時期から無理なく気持ちの良い範囲での、やさしい感覚刺激の体験が続くことで、自然に指からガーゼ、そして歯ブラシへと変えていくことができます。
あくまでも、無理なく、スキンシップの延長で・・・というくらいの気持ちで、嫌がるときはやらずに、赤ちゃんが喜んで、楽しめる範囲でやってあげることが大切です。

◎乳歯の前歯の生えはじめ(生後7ヶ月から1年頃まで)

乳歯が生え始めるのは、平均的に生後6〜8ヵ月頃で、下顎の前歯から生えてくるのが多いようです。
下の前歯の近く(舌の下側)には唾液の出口があります。
ここから出てくる唾液が歯の表面についた汚れを洗い流してくれるので、舌の前歯だけの時期は、湯冷ましを飲ませたりガーゼで拭いたりしてあげる程度で充分です。
上の前歯は10ヶ月頃から生えてきますが、ここは唾液の洗浄作用がしにくい部位のため、一度歯についた汚れは自然には取れにくくなります。
この時期までには、歯ブラシ感触に慣れさせて、そろそろ1日1回歯磨きをする習慣づけを始めましょう。
でも焦りは禁物です。
機嫌が良さそうなときを見計らって手早く磨いてあげましょう。
きちんと磨くというよりも歯磨きに慣れさせることの方が大切な時期です。
汚れを落とすことに一生懸命になりゴシゴシと強く磨いてしまうと、歯磨きが不快になってしまいます。
特に上の前歯の歯肉は敏感なので、注意しましょう。

◎乳歯の生えはじめ(生後1年から1年半頃まで)

1歳になって離乳食も完了期に入った頃には、乳歯の前歯も生えそろい、奥歯が生え始めます。
奥歯はかみ合わせの面の溝の部分に食べかすが溜まりやすくなります。
食べられるものの種類も増え、菓子類を食べたり、甘味飲料を飲み始める子が増える時期です。
ですから、1日1回はきちんと歯磨きをする習慣をつくりましょう。
また、何にでも興味を持ち始める時期なので、歯ブラシを自分で持ちたがるときは、気の済むまで持たせてあげて、その後で親が磨いてあげるようにしましょう。
親が横座りかあぐらをかくように座り、膝の中に子供の頭を入れて安定させます。
このような寝かせ磨きは、口の中が見やすく、歯ブラシを持っていない方の手で唇や頬をよけられるので、歯ブラシの毛先が歯の表面にしっかりと当てやすくなります。
食べ物、食べ方に気をつけていれば、すぐに虫歯ができてしまう時期ではないので多少嫌がっても歯磨きをさせてくれたときには、磨き終わった後によくできたという気持ちを込めて充分に褒めてあげましょう。
タグ:お産

ママと赤ちゃんのためにできること

≪妊娠時のお口の中の変化≫

妊娠すると、初期の頃はつわりがひどくて、今までのような食生活ができなくなります。
食べ物の好みも変化しますし、また、食事の回数がどうしても増えがちになりやすいので、常にお口の中が汚れた状態になってしまいます。
そしてホルモンの変化のために唾液の性質が粘着性になるので、今までよりも唾液の自浄作用(唾液が口の中を洗い流してくれる作用)が劣ってしまうのです。
このような悪い条件がいくつもそろってしまううえに、つわりの時期は特にブラッシングをするのも気持ちが悪くてできないということも重なり、どうしても虫歯や歯肉炎になりやすい状態にあるといえます。

≪妊娠時のお口の中の健康づくり≫

◎間食の増加
→お腹の赤ちゃんが成長して大きくなってくると、消化管も押し上げられるように圧迫されるので、一度の食事で食べられる量が少なくなるために、間食が増えてしまいます。また、間食の内容も妊娠後期になるにつれ、甘い食品を好む傾向にあります。歯にベタッとくっつきやすいものは避けるようにしましょう。

◎歯磨きのポイント

1.ノドの奥に唾液が溜まるのを防ぐために、顔を下に向けて磨く

2.奥を突くと気持ちが悪くなるので、奥に歯ブラシをそっと当ててから、手前にかき出すように磨く

3.歯ブラシは小さいもの(子供用)を使う

4.においの強い歯磨き粉は大量に使用しない

5.つわりの時期は、体調のよい時間に磨く

≪妊娠中の歯の治療≫

安定期(16〜27週)に入ったら、産科医の許可を得て歯科検診を受けるようにしましょう。
この時期ならば、虫歯が見つかっても治療ができます。
痛みがないからといって放置し、お産の間際になって我慢できなくなったとしても、母子への影響を考えると十分な処置はできません。
また、お産の後しばらくも、育児や授乳に手を取られるので歯科医院への通院もなかなかできないものです。
そのためにも、安定期にしっかりと治療を受け、お口の中の環境は整えておきましょう。
受診時には、必ず歯科医に妊娠中であることを伝えましょう。
歯科のレントゲンは被爆量が少ないですし、麻酔薬もごく微量で口の中の一部に作用するものですし、鎮痛剤、抗生剤などは産婦人科で処方してもらうようにしたり、産科医のアドバイスを受けて歯科で処方しますので、心配しなくても大丈夫です。
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